A BEAMS store with neon signage reading "BEAMS Life." The interior displays BEAMS merchandise, including home goods and clothing.

2020年代 2020年代

コミュニティの拡大と成長

BEAMSは、Levi'sやArc'teryxなどの世界的ブランドとのコラボレーションを維持し、ストリートウェアではPalace Skateboards、家庭用品ではZiplocと提携することでジャンルを超えて影響力を拡大し、グローバル展開を続けています。

こうした成長と並行して、ビームスは2010年代後半から3つの重要な変革を遂げてきました。

まず、アートとカルチャーとのより深い融合です。1976年の創業以来、ビームスは顧客にとってアパレルブランドとしてのイメージが強くありました。しかし、1990年代以降、ビームスは文化の中心地としての役割を担うようになり、アート、デザイン、そしてカルチャーに光を当てる専門ブランド「ビームス カルチャート」を立ち上げました。さらに、2022年にはアニメとマンガ文化の世界を探求するレーベル「マンガート ビームス」を立ち上げました。また、トム・サックスやバリー・マッギーといったアーティスト、そしてNetflixやA24といったエンターテイメント界の巨人ともコラボレーションした商品を開発し、グローバルなクリエイティブシーンへの浸透をさらに進めています。

Seven young adults of different ages, genders, and races come together for a BEAMS Japan and Netflix collaboration.
Flat lay images of a BEAMS collaboration featuring two sets of jacket and pants in black and off-white. The inside lining of each set showcases artistic images.

二つ目は、B2Bサービスへの進出です。関連会社であるビームス クリエイティブは、ビームスの小売業の専門知識を活かし、法人顧客向けにブランディング、商品開発、販売戦略を提供し、消費者向け小売業の枠を超えた事業展開を図っています。

そして、ビジョンの転換です。2024年、ビームスは企業理念を「Happy Life Solution Communities(ハッピーライフソリューションコミュニティ)」と再定義し、企業から「コミュニティ」、つまり相互に繋がる文化ネットワークへと転換することを宣言しました。これにより、ビームスは小売業の枠を超え、商業の枠を超えたグローバルなクリエイティブコミュニティを育むべく進化を遂げています。

文:ビームス